薬品等の流出防止対策
工場内では、薬品や油など、様々なものが扱われています。
これらの薬品や油が貯蔵タンクや配管などの工場の各設備から河川や海、作業場周辺に流出してしまい事故を起こした、もしくは環境被害をもたらしたというケースは最近でも起こっています。
万が一、薬品や油の流出事故を起こしてしまった場合には、その事故処理費用は発生者負担となるため、大きな損害をもたらします。
そのため、地下タンクの場合は定期点検が義務付けられていたり、屋外タンクの場合はタンク周辺を防油堤や防液堤で囲むなどの対策がされています。
防油堤・防液堤の設置は最低限必要な措置ですが、何よりも重要なのは漏洩させないことです。
定期的に専門業者に依頼して点検・メンテナンスを行いましょう。
薬品が流出する主な原因
タンク内部の腐食
タンク内には純水や地下水、化学薬品(苛性ソーダ、塩酸、硫酸…)、燃焼物(原油、重油、軽油…)など、様々なものが内蔵されています。
これらのタンクは、耐薬品性・耐蝕性・耐水性に優れた素材や塗装が施されていますが、
長期間メンテナンスを行わないと、経年劣化により腐食が進んでしまいます。
特に、タンクの底面は錆などのスラッジが溜まりやすく、それがタンク底面の腐食を進行させます。
腐食により穴が空いてしまうと、溶接工事や最悪の場合、タンクの交換を行わなければならないため、費用がかさんでしまいます。
定期的に清掃を行い、壁面・底面のスラッジを取り除くことが重要です。
タンク外部の錆・損傷
タンクはSUS製(ステンレス製)、FRP製など、様々なものがあります。
これらはそれぞれ特性がありますが、設置された周辺の環境によって劣化の速さは異なります。
以下に外部環境による劣化・損傷の原因を列挙します。
- 雨水による錆
- 台風や強風による物体の衝突
- 塩害(海風があたるところに設置されたもの)
- 紫外線による樹脂の劣化(FRP製のものは紫外線に弱い)
配管からの漏れ
液体の漏洩で原因箇所として多いのが配管です。
配管は、配管同士の接続、タンクと配管の接続など、接続箇所が多いです。
ここから漏れが生じてしまうということが良くあります。
その原因のひとつが、「気温差」です。
配管は、夏と冬の気温差により、また配管内部を通る液体と外部の温度差により、ひずみや変形が発生してしまうことがあります。
これらのひずみ・変形により、フランジ締結部分の面圧が低下してしまうことで薬品等が漏洩してしまいます。
配管やフランジに変形・ひずみが発見されたときは、交換が必要です。
サンケイの流出対策
私たちは、設備のメンテナンス・調査・清掃・解体・撤去などを行っています。
流出事故の防止対策として、タンクや配管内の清掃作業を行います。
タンクや配管内部には取り扱いに化学的な知識が必要なものもあります。
サンケイは、各物質に対して正しい知識を持ったスタッフがいるため、内容物の抜き取りから清掃を万全の体制で行います。
さらに、清掃を行う際には、スラッジなどの産業廃棄物が発生することが多いですが、私たちは清掃から産業廃棄物の運搬・処理までを一貫して行えます。
清掃は清掃業者に、廃棄物の処理・運搬は廃棄物業者に別々で依頼するよりも、費用と工期を抑えることができます。
私たちが行っている流出防止対策の様子をご覧ください。
神奈川県を拠点とした産業廃棄物処理業者
サンケイは、神奈川県高座郡寒川町に本社を置き、平塚にも支店を持つ産業廃棄物処理業者です。
NDKグループの一員として神奈川県を拠点として活動しています。
グループ会社は横浜市や川崎市、千葉県柏市にも存在し、関東一円をカバーしています。
東は千葉から、西は静岡・山梨まで、幅広いエリアに対応可能です。
横浜、平塚、川崎などの神奈川県内の事業者様はもちろん、 関東エリア(東京、埼玉、千葉、茨城)や 静岡、山梨の事業者様で、ドラフトチャンバーの解体・撤去を行いたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。