塗装ラインの清掃解体撤去
塗装ラインは長年の稼働により、ダクト内部に汚れが蓄積し、エリミネーターやファンが腐食・詰まりを起こすことで排気がうまく機能しなくなることがあります。
さらに破損や不具合が進行すると、穴が開いて臭気が漏れたり、粉塵が原因で火災を招くリスクも高くなります。
また、生産工程や工場のレイアウト変更といった、取り巻く環境の変化によっても塗装ラインの撤去や入れ替えが必要になってくる場合があります。
今回は、老朽化した塗装ラインを撤去し、新しい設備への入れ替えを前提とした工事事例をご紹介いたします。
工事の概要
お客様のご要望
老朽化した塗装ブースが正常に稼働しなくなったため、新しい塗装ブースの導入後、現在のブースを撤去してほしいというご要望でした。
また、工場近隣に住宅地が建設されているため、臭気・騒音対策に加え、解体時には火気を使用せず、防爆仕様や静電気対策など特殊環境に対応してほしいとのことでした。
当社の提案・施工
お客様は前後工程の設備撤去を複数業者へ個別に相談されており、調査やスケジュール調整に大変ご苦労されていました。そこで、塗装ブースの撤去だけでなく、塗装前の前処理ライン(アルカリ洗浄・化成被膜)や塗装後の乾燥炉も一貫して対応できることをご提案いたしました。
塗装ブースの有害物調査(鉛、クロム、カドミウム)だけでなく、特に乾燥炉については、ボイラー周辺にアスベストが含まれている可能性があったため、アスベスト調査と撤去作業を同時進行できる体制を整えました。
これにより、薬品の処理や石綿含有設備も安全かつ効率的に撤去することができます。
調査の結果、前処理・後処理施設の撤去も効率よく行えたため、塗装ラインの清掃解体撤去を短期間で取り組むことができました。
工事の詳細
| 業種 | 製造業 |
| 対象施設 | 屋内 |
| 対象設備 | 塗装ブース、前処理、後処理施設 |
| 工事種類 | 解体撤去 |
| ご要望の背景 | 塗装ブース老朽化に伴い、解体撤去してもらいたい。前後処理施設も不要の為併せて撤去してもらいたい |
工事の様子
before


after


当社スタッフより
今回の塗装ライン撤去作業では、老朽化した設備や複雑な構造のハンガーチェーンの解体など、現場ならではの難易度の高い作業が多くありました。
特に搬送用の長尺チェーン(約100m)を分割・引き出す作業では、老朽化で動きが悪く困難を極めましたが、ベテラン解体作業員の経験と知識を活かすことで、安全かつ効率的に対応することができました。
サンケイでは経験豊富なスタッフが安全かつ効率的に塗装ラインの清掃解体撤去を行います。
また、お客様から『サンケイさんなら前後設備も含めて安心して任せられる』と評価いただけたことが励みになりました。前処理・後処理設備の調査・撤去も一括で対応可能ですので、お困りの方はぜひサンケイにお問い合わせください。









